皆さん、日本の伝統的なボードゲームといえば何を思い浮かべるでしょうか?
やはり日本のボードゲームと言えば、多くの人が将棋の名前を挙げるかと思います。そんな将棋ですが、実際に将棋が行われているのはお鍋ぐらいのサイズの四角の将棋盤の上ですよね。
しかし、世の中には人間将棋なるものがあることをご存じでしょうか。名前からイメージしてもらえるかもしれませんが、人間が将棋駒となって将棋を行うというものです!ハリーポッターの映画でハリー達がチェスの駒になってチェスのゲームを行うシーンを知っている方もいるかもしれませんが、イメージとしてはそれに近いかもしれません。(もちろん相手を切ったり、壊したりはしませんが)
実際にはこんな風景で将棋が行われています。↓

将棋には昔の戦争を思わせるような、役の駒が存在しますが、実際に人が王将や桂馬など、昔の武将のように扮して行われます。
人間将棋の歴史は?
人間将棋が行われるのは、「将棋の町」として有名な山形県天童市。将棋の駒の生産が日本一の町です。
そんな将棋の町で行われる一大イベントなら、かなりの歴史と意味が隠されているように思うかもしれませんが、実はこの催し自体の歴史は長くなく、1956年から始まったようです。ということで2023年の時点では第68回目となっています。
しかし、このイベントが出来たことにはそれなりの由来があり、時の将軍である豊臣秀吉が当時、関白秀次を相手に家来を駒に見立てて将棋の野試合を楽しんだことが、この人間将棋をイベントとして催すきっかけとなったようです。
この人間将棋の指し手には毎年、プロ棋士が指し手として呼ばれ本格的な対局が行われています。また、この人間将棋にはならではの特別ルールがあり、全ての駒を動かさなければならなかったり、指し手が武将言葉で話さなければならなかったりと、普段の将棋とは一味違った対局が見られることも魅力の1つとなっています。
今まで知らなかった方も多いかと思いますが、毎年桜の咲く時期に天童市を訪れてみてはいかがでしょうか?