五目並べ(ごもくならべ)は、2人で交互に石を盤上に置いていくシンプルなボードゲームです。目的は、自分の石を5つ連続で並べることです。しかし、プロのルールでは「禁じ手」と呼ばれる特定の置き方が禁止されており、これに違反すると敗北となります。禁じ手は主に初心者向けのルールでは適用されませんが、競技ルールに慣れるために知っておくと良いでしょう。
【なぜ禁じ手があるの?】
五目並べで禁じ手が存在する理由は、ゲームの公平性とバランスを保つことを目的としています。禁じ手がない場合、特定の状況や手順で一方的に勝利することが可能になり、対戦相手が反撃する機会が与えられません。これにより、ゲームが競争力を失い、楽しさが損なわれてしまうため、禁じ手が導入されています。
以下の理由により、禁じ手が五目並べに導入されています。
- 策略性の向上: 禁じ手を規定することで、プレイヤーはより戦術的に石を置く必要があります。これにより、五目並べの醍醐味である頭脳戦がさらに深まり、より高度な戦術や判断が求められるようになります。
- 公平性の確保: 禁じ手を導入することで、先手・後手のどちらが石を置いても公平な勝負ができるようになります。これにより、どちらのプレイヤーにも勝利のチャンスが与えられ、ゲームの緊張感や面白さが維持されます。
- 一方的な勝ち手の回避: 三々、四々、長連などの禁じ手がないと、一方的に勝ち手を作ることが可能になり、相手に反撃の機会が与えられなくなります。禁じ手を導入することで、このような状況を回避し、よりバランスの取れたゲームになります。
禁じ手を導入することで、五目並べはより戦略的かつ公平なゲームとなり、その魅力を最大限に引き出すことができます。
【何が禁じ手になるの?】
それでは実際にどの手が禁じ手になるのか紹介していきます。禁じ手には以下の3つがあります。
い.三々(さんさん) 三々は、自分の石を3つ連続で2つ以上作ることが禁じ手です。つまり、自分の石を3つ連続したラインが2つ以上できる手は禁止されています。これは、相手がどちらの3つ連続を防いでももう一方が止められないため、一方的な勝ち手になってしまいます。
ろ.四々(しじ) 四々は、自分の石を4つ連続で2つ以上作ることが禁じ手です。つまり、自分の石を4つ連続したラインが2つ以上できる手は禁止されています。これも、相手がどちらの4つ連続を防いでももう一方が止められないため、一方的な勝ち手になってしまいます。
は.長連(ちょうれん) 長連は、自分の石を6つ以上連続で並べることが禁じ手です。五目並べの目的は5つの石を連続させることですので、6つ以上の石を連続させる手は必要がありません。このルールは、特定の状況下で相手が反撃できなくなることを防ぐために導入されています。
これらの禁じ手を避けることで、五目並べがより公平で楽しいゲームになります。禁じ手を理解し、それを避けることで、より高度な戦術や判断が求められるため、五目並べの醍醐味がさらに引き出されます。初心者のうちは、禁じ手を意識してプレイすることで、ゲームの理解が深まり、上達への道が開けるでしょう。