麻雀は、中国発祥の4人用のテーブルゲームです。このゲームは、牌(タイル)を組み合わせて役を作り、最も点数が高い組み合わせを作って勝利を目指します。日本でも町中に雀荘などを見かけることがあるかと思いますが、世界でもとても人気なゲームなので遊び方を知っておくととても役に立つゲームだったりします。最近ではMリーグ(麻雀リーグ)の設立があったりとまだまだ人気が衰えることを知らないゲームなので、まずはそのルールから見ていきましょう
【基本的なルール】
- 牌(タイル):麻雀には合計136枚の牌があります。牌は、三種類の数牌(萬子、筒子、索子)、三種類の風牌(東、南、西、北)、三種類の三元牌(白、發、中)に分かれます。
- 配牌:ゲームが始まると、各プレイヤーに13枚の牌が配られます。親(東家)だけは、最初に14枚の牌を持っています。
- 順序:プレイヤーは時計回りに順番に牌を引いて捨てます。捨てる牌は、自分が必要としない牌です。親(東家)から始まります。
- ツモ和了・ロン和了:自分の番で牌を引いて、14枚の牌がすべて役が成立する組み合わせになったら、ツモ和了(自摸和了)となります。また、他のプレイヤーが捨てた牌を使って役が成立した場合、ロン和了(栄和了)となります。
- 役:役は、特定の組み合わせや条件によって点数が決まります。例えば、同じ数の3枚の牌や、連続した3枚の牌などがあります。最低でも1つの役を作ることで和了(あがり)ができます。
【基本的な戦略】
麻雀は心理戦の要素も多く含まれているゲームで、同時にもちろん戦略的なプレイが必須になります。初めはなかなか慣れるまでに時間がかかるかと思いますが、基本となるポイントを押さえて、あとはどんどん経験を積んでゲームに慣れていくようにしていきましょう!
- 速い手を狙う:初心者は、難しい役よりも簡単な役を素早く完成させることを目指しましょう。1つの役を作って早く和了ることで、相手にリードを奪うことができます。
- 聴牌を目指す:まずは聴牌(あと1枚で和了できる状態)を目指すことが重要です。聴牌状態になることで、和了しやすくなります。序盤から中盤にかけては、遠慮せずに牌を切って聴牌を早めに目指しましょう。
- 待ちを広げる:和了に必要な牌(待ち牌)の範囲を広げることで、和了しやすくなります。待ちを広げる方法には、両面待ち(連続した2枚の牌の両端にある牌が待ち牌になる状態)や、シャンポン待ち(同じ数の2枚の牌がある状態で、その数の牌が待ち牌になる状態)などがあります。
- 安全牌を捨てる:相手がロン和了しないように、捨てる牌を選ぶ際には安全牌(他のプレイヤーに必要でないと思われる牌)を選びましょう。相手の捨て牌やリーチ宣言を観察し、リスクを減らす牌を判断しましょう。
- テンパイ率を上げる:テンパイ率(聴牌状態になる確率)を上げることで、勝率も上がります。これには、不要な牌を早めに切り、自分の手を整理することが重要です。
- *リーチを活用する:リーチを宣言することで、相手にプレッシャーを与え、役を強化することができます。ただし、リーチは適切なタイミングで宣言することが重要です。自分が聴牌状態になったときに、リーチを検討しましょう。
- 相手の捨て牌を観察する:他のプレイヤーが捨てた牌を観察することで、彼らが何を狙っているのかを推測することができます。それによって、自分が安全牌を捨てる際の判断材料になります。
- *鳴く(チー・ポン・カン)のタイミング:牌を鳴くことで手を早く進めることができますが、鳴くことで手牌が公開されるため、状況によってはリスクが高まります。鳴くことで手が大きく進む場合や、他のプレイヤーがリーチしている場合など、適切なタイミングで鳴くことが重要です。
- 柔軟な手組み:手牌がどのように進むかはゲームの途中で変わることがあります。そのため、状況に応じて手組みを柔軟に変えることが大切です。例えば、序盤では速い手を狙っていたが、中盤で手牌が良くなった場合には、より高い役を狙ってみることも考慮しましょう。
- 点数管理:麻雀では、自分の点数だけでなく、他のプレイヤーの点数も重要です。リーチをかける際や、和了を狙う際には、自分と他のプレイヤーの点数差を意識しましょう。特に、親(東家)と子(南家・西家・北家)の立場によって、獲得できる点数や失う点数が変わりますので、注意してプレイしましょう。
*リーチとは?
リーチとは、麻雀で聴牌(あと1枚で和了できる状態)になったときに宣言することができるアクションです。リーチを宣言する理由は、以下の3点が挙げられます。
- 相手にプレッシャーを与える:リーチを宣言することで、他のプレイヤーに自分があと1枚で和了できる状態であることを知らせることができます。これにより、相手は自分の牌をより慎重に選んで捨てるようになり、相手のプレイを制限できます。
- 役を強化する:リーチを宣言することで、役「リーチ」が成立し、手の点数が上がります。さらに、リーチ後に自分でツモ和了すると、「一発」という追加の役も成立し、点数がさらに上がります。これにより、和了した際の得点が増加することが期待できます。
- 開いたドラを利用する:リーチを宣言した後、ツモ和了すると、「裏ドラ」という追加の得点源を利用できます。表ドラと同様に、裏ドラも手の点数を大きく上げることができます。
ただし、リーチを宣言する際には注意点もあります。リーチを宣言すると、自分の手牌が固定され、その後のプレイで牌を交換することができなくなります。そのため、リーチを宣言するタイミングは重要で、適切な状況で宣言することが求められます。
これらの理由から、リーチは麻雀において重要な戦術の1つとなっています。リーチを利用することで、相手にプレッシャーを与えたり、自分の点数を上げたりすることができますが、宣言のタイミングを見極めることが大切です。
*鳴く(チー・ポン・カン)とは?
麻雀における鳴く(チー・ポン・カン)とは、他のプレイヤーが捨てた牌を自分の手牌に組み込むことです。鳴くことの意味や理由を初心者にも分かりやすく説明します。
- チー:チーは、自分の手番ではないプレイヤーが捨てた牌が、自分の手牌と組み合わせて順子(同じ種類の連続する3枚の牌)を作ることができる場合に宣言できます。ただし、チーは直前のプレイヤーが捨てた牌に対してのみ宣言できます。
- ポン:ポンは、自分の手番ではないプレイヤーが捨てた牌が、自分の手牌と組み合わせて刻子(同じ種類・同じ数字の3枚の牌)を作ることができる場合に宣言できます。ポンは、どのプレイヤーが捨てた牌に対しても宣言できます。
- カン:カンは、自分の手番ではないプレイヤーが捨てた牌が、自分の手牌と組み合わせて槓子(同じ種類・同じ数字の4枚の牌)を作ることができる場合に宣言できます。また、自分の手番でツモった牌を使ってもカンを宣言できます。カンは、どのプレイヤーが捨てた牌に対しても宣言できます。
鳴くことの理由は以下の通りです。
- 手を早く進める:鳴くことで、手牌を整理し、和了に近づくことができます。特に、役が決まっている場合や、他のプレイヤーがリーチしている場合など、手を速く進めたい状況では鳴くことが有効です。
- 役を作る:鳴くことで、特定の役を作ることができます。例えば、全ての面子(刻子・順子)が刻子の場合、「対々和」という役が成立します。また、全ての面子が同じ種類の牌で構成されている場合、「混一色」や「清一色」といった役が成立します。
ただし、鳴くことにはデメリットもあります。鳴くことで手牌が公開され、他のプレイヤーに自分の狙っている役が推測されやすくなります。また、鳴いた場合、リーチを宣言できなくなり、その分、点数が上がりにくくなることもあります。さらに、鳴いた後は、手の進め方が制限され、自由度が減ります。
したがって、鳴くかどうかを判断する際には以下の点を考慮してください。
- 手を早く進める必要性:他のプレイヤーがリーチしている場合や、自分の手が遅い場合など、手を早く進める必要があるかどうかを判断しましょう。
- 鳴くことで作れる役の価値:鳴くことで作れる役が高得点のものであれば、鳴くことを検討しても良いでしょう。
- 鳴いた後の手の進め方:鳴いた後の手の進め方が制限されることを考慮し、鳴くことで手の自由度が犠牲にならないか慎重に判断してください。
鳴くことは、麻雀の戦術の一部であり、状況に応じてうまく活用することが大切です。初心者のうちは、鳴くことで手を早く進めたり、役を作ることに焦点を当てて、鳴くことを練習してみてください。次第に、鳴くタイミングやデメリットを考慮した戦術が身についてくるでしょう。