その日は刻々と迫っている、
未来のタロウ君の姿

現在の状況は?

久里浜医療センターが実施した調査によると2012年から2017年の間にネット依存が疑われる中高生の割合は7.9%から14.2%と増加。これにポータブルゲーム(DS, PSP等)の依存を合わせるとなると割合が増えることは容易に想像できます。またこの5年の間の増加率を見ると、その後の増加も容易に考えられます。

世界保健機構(WHO)はゲーム障害を正式に精神障害と認定し、それに伴い香川県ではゲームのプレイ時間を平日では1時間、休日では1時間半まで、またスマートフォンの使用を中学生までは9時まで、高校生以上は10時までと推奨するよう条例で定めたという実例があります。

ゲーム障害って?

ゲーム障害はWHOの定義によって正式に疾患として認定され、その定義を「ゲームに対するコントロール障害で、ゲームに対する優先度がとても高くなり、その他の趣味や日常生活の活動をもゲームのために疎かにしてしまうこと。そして、身体的にネガティブであってなお、継続または更にのめり込んでしまうこと。」としています。

世界的に認知されてきたこの問題に対して、実際、身体的にどのような変化がもたらされるのかを考察してみました。

日本で今大きな社会問題となっている引きこもりやゲーム障害。彼らが現在の生活習慣から離れずに長い年月を過ごし続けた際にどのような姿になってしまうのかを考察し、実際のイメージを作り上げてみました。その衝撃の姿をご覧ください。

まばらに剥げてしまった髪の毛:十分に太陽の光を浴びない、偏った食生活、などは髪の毛を作るために必要な栄養素を不足させてしまうため、若くして薄毛が進行してしまう可能性があります。(日本人はアジアで一番このリスクが高いと言われています。)

ヘッドフォン型の頭:十分な太陽の光を浴びないことから体内のビタミンDが不足し、骨軟化症を引き起こさせる可能性があります。その中で長時間のヘッドフォンの着用などによって頭蓋骨がヘッドフォンにフィットする形に変形してしまうかもしれません。

大きく垂れ下がった目のクマ:長時間スクリーンやスマホの画面を見続けることでまばたきが少なくなり、目の周りの血流が悪くなって、目の周りにクマが出てくると考えられています。

赤く痛々しい目:長時間の目の酷使によって疲れ目とは違う酷い充血が取れないそんな目になってしまう可能性があります。また全体的に疲れたような目つきになってしまうこともあります。

大きく垂れ下がった目:目のまぶたが下がり、普段より眠く見えたりまた、目が細くみえるようになる病気です。スマホ老眼とも言われており、長時間の目の酷使、そして極端に減るまばたきの数で、まぶたのたるみが引き起こされます。

長く伸びた耳や鼻の毛:汚い空気の中で過ごすと鼻の毛が伸びやすくなると言われていますが、それは周りの菌から自分の体を守ろうとする防衛反応と考えられています。それは耳も同じ。締め切った部屋の中で換気もせずに閉じこもるとそういったことが起こることも考えられます。

前に突き出た首:スマホやスクリーンを長時間見ている人は首が前に出て格好の悪い姿勢になっていることに気づきますでしょうか?通常であればS字型のように曲がっている首の骨ですが、そのような姿勢を続けることでストレートになっていき、普段から首が前に出ているといったようになる可能性があります。

なで肩:実は、なで肩というのは身体的に良くない症状を及ぼす可能性があります。主に肩こりや胸郭出口症候群といった上半身の痺れ、握力の低下といったものです。なで肩の原因は運動不足、猫背といったものがあり、これらは引きこもり、長時間のゲーム、パソコンの利用から引き起こされるものになります。

大きく丸まった背筋:ストレートネックと同じです。背中が後ろに出る、もしくはお腹が前に出るそんな姿勢になるかもしれません。

大きく突き出たお腹:極端な運動不足、そして偏った食生活によって内臓脂肪型肥満になってしまう可能性があります。

腫れた手首・指:ゲームコントローラーやマウスの使用で手首を使いすぎてしまうことで腱鞘炎を発症してしまうかもしれません。また指の腱鞘炎はばね指とも呼ばれ、曲がってしまった指が元に戻らなくなることもあります。

痺れた指の感覚:パソコンやスマホを長時間使う人は手指の神経が大きく変形してしまう可能性があることが最近知られてきており、そういった手指の酷使は手指等に痺れを発症させてしまうことがあります。また悪化すると物が掴みにくくなったりするとも言われています。

指のマメ:ゲームのし過ぎで指にマメが出来ることがあります。

腫れあがった親指:海外では「任天堂炎症」という言葉がありますが、これは海外のゲーマーがゲーム全般を任天堂と呼ぶことが理由となっています。また「プレイステーション指」と呼ばれることもあり、両方ともゲーム機の使い過ぎから発生する親指の炎症を指します。

ぼこぼこと変色した脚:運動不足や肥満などの不健康な日常生活の習慣を続けていることで、下肢静脈瘤を発症する可能性があります。足から頭に血を送るパンプの機能が作用せずに、足に血が溜ってしまう病気です。足の変色やボコボコと腫れることがあります。

どうすればいい?

「ゲーム障害」の問題に対しての対応策としては今のところ次のようなものが考えられています。

ゲーム障害は、その定義からも分かるようにゲームをしたいという気持ちのコントロールが利かなくなる一種の精神的な疾患とも取れます。これは引きこもりと同じことが原因で直接的な人間関係を築くよりも、間接的なオンラインゲーム上でのチャットを好んだり、仮想の世界で遊んでいる方が楽で楽しいといった感覚を得ることでゲーム障害になってしまうことが考えられています。この問題もまた厚生労働省によって問題の対策が出来始まっており、地域の病院やクリニックでゲーム障害の治療を行っている数が年々増えています。是非こういった公共の治療を受けることから始めてみましょう。

今すぐできるアドバイス

ここでのアドバイスは上の各症状から、これらのような状態になってしまうことを予防するための初歩的な対策です。日常的に出来る基礎的なことですが、今一度見直してみる機会にしてみてください!

1.運動

肩、首、背中のストレッチをする、歩くなど1日30分~1時間程度の少し息が弾む程度の運動を週3回行う。これで姿勢の矯正になりますし、外に出ることで必要なビタミンの生成もでき、かつ画面を見ない時間を作ることで目の健康にも繋がります。

2.目への休息

ゲームを長時間しない、1時間に一回10分の休憩を入れる、睡眠を取り目に休息を与える。仕事や勉強にも多くテクノロジーが取り入れられてきていますが、これらのことを意識することで、目の健康を保つ第一歩に繋がります。

3.バランスの取れた食事

減塩や水分の取りすぎに注意する、栄養のバランスに注意する。肥満の防止になりますし、肥満の方はまずは無理なダイエットではなく、バランスの取れた食事を取ることが第一の減量のステップとなります。

4.姿勢を正す

デスクワーク時、スマホを触るとき、寝るとき(仰向け推奨)の姿勢に気を付ける。これらのことに気を付け、姿勢を正すことで、体の血流が良くなり、頭も冴え、意欲的な日常を送ることができます。とても基本的なことですが侮ってはいけません。

~紹介~

「そとあそびずかん」プロジェクト

そとあそびずかんは未就学児や児童向けに屋外で遊ぶことを促進しているプロジェクトです。こういった試みが行われていることの背景には、やはり屋外で遊ぶ子供が減ってきている社会の変化があるからだと考えられます。またこのプロジェクトとは別に「そとあそび」という自然の中でアクティビティーを行うことを促進またそのレジャーを紹介している団体もあります。日本は世界でも有数の自然が豊かな国です。この環境を活かし、家の中に閉じこもり、ゲームなど仮想の世界に浸るだけではなく、現実の世界でも楽しめることがあることをより多くの人が気付き、より健康的な生活を送ることができれば、未来のタロウ君を作り出してしまうことを防げるでしょう!

~参考ウェブサイト~