囲碁の上野愛咲美女流立葵杯が、17日に行われた第34期女流名人戦3番勝負の第2局で勝利を挙げ、初の女流名人を獲得した。
先日に第1局で勝利を挙げ、名人に王手をかけた状態での第2局は上野が黒番で中押し勝ちという結果で、ストレート勝ち、見事昨年のリベンジを果たした。その結果、上野は女流棋士のタイトル全て(女流本因坊、女流名人、女流立葵杯、女流棋聖、扇興杯)を獲得したことになり、史上2人目のグランドスラムを達成したことにもなる。
まさに念願のタイトル獲得となった上野だが、まだまだ若干21歳の若手棋士。今回タイトル防衛者という立場だった藤沢里菜女流名人も24歳と、まさに若手が中心となって盛り上がっている囲碁界といっても過言ではない。
一般棋士タイトルの本因坊戦の来期からの縮小など、好ましいニュースばかりではない囲碁界にとって、今後楽しみになるような存在が出てきており、喜ばしいばかりである。