ブラックジャック ガイド

ブラックジャックは、ランドカジノ(実店舗のカジノ)とオンラインカジノの両方で広く親しまれているカードゲームです。別名「21」とも呼ばれるこのゲームは、ポーカーを凌ぐほどの絶大な人気を誇ります。では、この魅力満載のカードゲームはどのようにプレイするのでしょうか?このページで詳しくご説明します。

Blackjack icon

目次

ブラックジャックの基本ルール

ゲームの流れとゴール

ブラックジャックでは、まずカードを配る前にプレイヤーが最初のベットをすることからゲームが始まります。ディーラーは、2枚のカードを表向きにしてあなたに配ります。その後、ディーラー自身の分も1枚は表向き、1枚は絵柄を伏せて(裏向きで)配ります。カードがテーブルに揃ったら、あなたの手札の合計点がどれだけ21点に近いかにより、ヒットするかスタンドするかを決められます。ブラックジャックは、手札の数字(点数)の合計が21点を超えないようにしながら、ディーラーよりも高い点数を得ることを目指すゲームです。また、ディーラーが追加のカードを引いた結果、合計点が21点を超えた場合も、プレイヤーの勝ちとなります。

ディーラーのルール

対戦相手、つまりディーラーに適用されるルールはあるのでしょうか?オンラインでもオフラインでも、ディーラーは特定のルールを順守する義務があります。ほとんどのケースで、ディーラーは自身のハンドが17以上になるまでカードを引き続けなければならないというルールがあります。そのため、プレイヤーが15でスタンドしたとして、ディーラーの手札が16であってもディーラーはもう一枚カードを引かなければなりません。

ブラックジャックにおける各カードの数え方

ここでブラックジャックのカードの数え方を見ておきましょう。ブラックジャックにおける各カードの価値(点数)は非常に分かりやすいです。数字カードは、カードに書いてある数字通りの価値(点数)で、絵柄(ジャック、クイーン、キング)カードは、10点として数えます。ブラックジャックにおいては、スート(マーク)はカードの価値に対して何の影響もありません。

How to count number for blackjack

1点イレギュラーなのが、A(エース)は1点か11点の価値があり、手札の残りのカード次第で、1点か11点か自身に有利な数字を選択できます。もし11点として数える場合、あなたの手はソフトハンドと呼ばれ、バーストする可能性なくもう1枚ヒットできることを意味します。

ブラックジャックの基本用語

ここでブラックジャックで使われる基本用語について見ていきます。すでにいくつかの用語が出てきましたが、以下にまとめておきます!

  • バースト:カードの合計が21を超えると「バースト」し、自動的に負けとなります。
  • ヒット:「ヒットする」とは最初の2枚が配られた後、さらにもう1枚カードを受け取ることを指す用語です。オンラインで遊ぶ時は、ヒットボタンをクリックする事でディーラーにヒットを要求できます。ランドベースのカジノでは、指を1本伸ばした状態でテーブルを軽く叩くことでヒットの合図となります。
  • スタンド:「スタンドする」とは、これ以上カードを受け取りたくない時に使う用語で、手札が現状ベストであり、ヒットしたらバーストする可能性があるとあなたが判断したときに行います。「スティック」「ステイ」「スタンドパット」などと呼ばれることもあります。ヒットと同様、オンラインで遊ぶ時は単純にスタンドボタンを押すだけです。ランドベースのカジノでは、横に手を振ることでスタンドの合図となります。
  • アップカード:ディーラーが最初に配られた2枚のカードのうち、表向きになっているカードを指します。このカードはゲーム戦略を決定する重要な要素です。
  • ホールカード:ディーラーの最初の2枚のカードのうち、裏向きになっているカードを指します。
  • シュー:ディーラーがカードを配るために使用する、数組のデッキを保持するための容器を指します。
  • デッキ:ブラックジャックに使用される52枚のカードの組を指します。シューの中には通常、数組のデッキが含まれます。
  • ソフトハンド:Aを11点とカウントできる状態のハンドのこと。仮に次に引いたカードが10でもバーストする心配がない状態のハンドのことです。(例:Aと8など)
  • ハードハンド:手札が12点以上の状態のこと。Aを含んだ状態でも11点としてカウントできず、次に10点のカードがくるとバーストしてしまうハンドのことです。(例:6と7、3と8とA)

結果とペイアウト

勝った時

ブラックジャックでのペイアウトは基本的にプレイヤーが勝った際は1:1の配当となっています。これはプレイヤーがディーラーよりも強いハンドで勝った時も、ディーラーがバーストしてプレイヤーが勝った時も同じペイアウトとなっています。

少しペイアウトが変わるのが、プレイヤーがブラックジャック(Aと10以上の絵札の組み合わせ)で勝った時です。この時は2:3の配当となります。ブラックジャックがきたらラッキーということですね!

負けた時

負けた時は基本的に全て同じで、ベット額の全てが没収されます。これは仮にディーラーがブラックジャックだった時も同じです。少し変わってくるのが、後から紹介する特殊ルールのインシュアランスとサレンダーを行った場合です。後に詳細を説明しますが、これらのルールを使いプレイヤーが負けた場合には、ベット額の半分だけが没収されるという、ちょっとした救済措置のようなものになっています。

プッシュ(引き分け)

ディーラーの手札と同点でゲームが終了した場合は、プッシュとなります。プッシュの場合は、ベット(賭け金)が払い戻されます。プレイヤーとディーラーの手札が両方ともブラックジャックであった場合も、同様にベットが払い戻されます。

ブラックジャックで使える特殊アクション

ここでブラックジャックで使える特殊アクションについてご紹介します。これらのアクションは一定の条件下、もしくはプレイヤーの判断で行うことができる選択肢で、時にはリスクを高めながらも、より賭けを有利に行えるようにするためのアクションになります。

  • ダブルダウン:最初の2枚のカードが配られた後、「ダブルダウンする」ことができます。ダブルダウンとは、最初のベット(賭け金)を増やし(通常は2倍)、手札にもう1枚カードを追加することです。もう1枚カードを引いたら、スタンドしなければいけません。ダブルダウンの合図は、最初に賭けたチップの横に追加のチップを置き、指を2本立てます。
  • スプリット:最初に配られた2枚のカードが同じ数字であった場合(例えば「9」が2枚)、2つの別の手に分けて、追加のベットをすることができます。スプリット後は、それぞれ別個の手としてプレーするので、それぞれの手に対してヒットかスタンドすることになります。ただし「A(エース)」の場合は、プレーしているゲームのバージョンによりますが、基本的にヒットすることはできません。スプリットの合図は、追加のハンド分のチップ(初めのベット額と同じ額)を置き指を2本立てながらチョキを作る動作となります。
  • イーブンマネー:プレイヤーのハンドがブラックジャックで、ディーラーのアップカードがAでブラックジャックの可能性がある場合に、ディーラーがもう1枚のカードをオープンする前にゲームを終了し、先に配当金を貰うといったアクションです。この場合、せっかくのブラックジャックだったものの、プッシュになる可能性を鑑み、勝利金を確保する目的があります。注意点としては、このアクションでは配当は2:3ではなく、1:1のペイアウトとなることです。
  • インシュランス:インシュランスは、ディーラーの手札のうち表向きのカードが「A(エース)」である場合、ディーラのハンドがブラックジャックの可能性があることを予想し行われます。ディーラーがインシュアランスできますという声掛けを行いますので、インシュアランスを行いたい場合は最初の掛け金の半額に相当する額をベットすることでアクション成立となります。もしディーラーのカードが「10」以外である場合プレイヤーはインシュランスのベットを没収され、通常通りゲームが続行されます。
  • サレンダー:最初に配られたカードを見た後に「サレンダーする」というオプションもあります。サレンダーすることにより、プレイヤーは賭け金の半額を失い、そのゲームを降りることになります。サレンダーは、賭け金全てを失うのを回避する方法としては、インシュランスを賭けるよりも良い手段です。合図は、ベットの後ろでゆっくりとあなたの手を横に振り、「サレンダー」と言いことで成立します。

ブラックジャックでのベーシックストラテジー

ブラックジャックはルーレットやバカラと違いプレイヤーにカードを引くか引かないかといった選択肢が与えられる、つまりプレイヤーの力量が少し試されるゲームとなります。また、引くカードの点数は完璧に運頼りというよりも、多少は数学的な確率論に従って予測することができます。

そういった論理をベースにできた戦略として、ブラックジャックではベーシックストラテジーという初心者の方には特におすすめの戦略があります。是非、まだまだブラックジャックを始めたばかりという方は、このベーシックストラテジーを参考にしてみてください!

ベーシックストラテジー

ブラックジャックは10以上の絵札を含むカードが全て10点とカウントされます。そのため、52枚のデッキの中で約30%が10点となるわけです。また、始めにご紹介したようにディーラーにはハンドが17以上になるまで引き続けなければならないといったルールがあるため、仮に16といったハンドで6割以上の確率でバーストしてしまうといった状態でも、ディーラーは止めることはできません。

こういった確率的な要素を考慮し、自身のハンドとディーラーのハンドを照らし合わせた中で、確率的に勝つ可能性を高くした表がベーシックストラテジーとなります。以下に3種類の状況に応じてまとめてありますので、まずはこういった戦略でブラックジャックを遊んでみてください!

  ディーラー
2 3 4 5 6 7 8 9 10 A
プレイヤー ~8 ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
9 ヒット ダブル ダブル ダブル ダブル ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
10 ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ヒット ヒット
11 ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ヒット
12 ヒット ヒット スタンド スタンド スタンド ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
13 スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
14 スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
15 スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド ヒット ヒット ヒット サレンダー ヒット
16 スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド ヒット ヒット サレンダー サレンダー サレンダー
17~ スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド

スタンド

スタンド スタンド スタンド スタンド
  ディーラー
2 3 4 5 6 7 8 9 10 A
プレイヤー Aと2 ヒット ヒット ヒット ダブル ダブル ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
Aと3 ヒット ヒット ヒット ダブル ダブル ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
Aと4 ヒット ヒット ダブル ダブル ダブル ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
Aと5 ヒット ヒット ダブル ダブル ダブル ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
Aと6 ヒット ダブル ダブル ダブル ダブル ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
Aと7 スタンド ダブル ダブル ダブル ダブル スタンド スタンド ヒット ヒット ヒット
Aと8 スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド
Aと9 スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド

 

  ディーラー
2 3 4 5 6 7 8 9 10 A
プレイヤー 2と2 スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット ヒット ヒット ヒット ヒット
3と3 スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット ヒット ヒット ヒット ヒット
4と4 ヒット ヒット ヒット スプリット スプリット ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
5と5 ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ダブル ヒット ヒット
6と6 スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット ヒット ヒット ヒット ヒット ヒット
7と7 スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット ヒット ヒット ヒット ヒット
8と8 スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット
9と9 スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スタンド スプリット スプリット スタンド スタンド
10と10 スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド スタンド
AとA スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット スプリット

このベーシックストラテジーの表は純粋な確率論に従って作成されたものなので、状況によってはこれと違った選択をすることが良かったりします。また経験を積んでいくうちに、自分なりの基準が作られることもあります。しかし、初心者の人はまずこの表にしたがって遊んでいくことで、負け続けたりする可能性は大きく下がってくれるでしょう。

まとめ

21に近づけるゲームというような認識のゲームだった人は多かったかと思いますが、実際にはかなり戦略的に、時には21に近づける以外にも勝つ方法があったりします。ここでは基本的なルールや戦略をご紹介しましたが、もっとブラックジャックを極めたいという人には経験者向けのブラックジャック攻略法のページが、またブラックジャックなどのカジノゲームで使えるカードカウンティング(ランドカジノでは禁止されていることが多いので注意)の方法についても別ページでご紹介していますので、是非そちらも参考にしてみてくださいね!

yoshi
世界で遊ばれている様々なゲームを皆さんに広めるため、カジライフに参加しました。日本ではまだまだ知られていないゲームの遊び方などをどんどん発信し、皆さんの娯楽の時間が楽しくなるようにお手伝いします! こんな情報が欲しい、このゲームの紹介をして欲しいなどあれば是非お気軽にお問い合わせください!