モノポリーどうして出来た?

女性が作ったゲームだった?

モノポリーは、世界的に有名なボードゲームのひとつで、不動産取引をテーマにしたものです。このゲームが生まれたきっかけは、1903年にアメリカ合衆国の女性エリザベス・マギーが発明した「The Landlord’s Game(大家のゲーム)」というボードゲームにあると考えられています。

このゲームは、モノポリーの原型ともいえるもので、不動産を取引し、家を建て、家賃を受け取るというルールがありました。ただし、当時は単純なゲームというよりも、社会改革のために作られた教育的なツールとして作られたものでした。マギーは、このゲームを通じて、地主の権力や資本主義の欠点を示すことを狙っていたのです。つまりゲームの目的とは裏腹に、真逆とも言える真意がゲームには隠されていました。

モノポリーへと進化

その後、このゲームがボードゲーム愛好家の間で広まり、ルールの改良や変更が重ねられていきました。1924年には、このゲームが商用利用されるようになり、パーカー・ブラザーズ社が発売することになりました。このとき、ゲームの名前が「モノポリー」に変更され、現在の形に近いものが完成しました。

モノポリーは、発売当初から大きな人気を集め、アメリカだけでなく世界中に広がっていきました。特に第二次世界大戦後には、アメリカの文化が世界に影響を与える中で、モノポリーも世界的に認知されるようになりました。

その他のゲームとは違い、長い歴史があるわけではないゲームですが、この短い期間にもモノポリーは改良や変更が重ねられ、様々なバージョンが作られています。特に近年では、コンピューターゲームやスマートフォンアプリとしても展開され、多くの人々に親しまれています。

現在、モノポリーは不動産取引をテーマにしたゲームとして、現実世界のビジネスに関する知識を学ぶことができるだけでなく、友人や家族とのコミュニケーションや戦略の醸成にも役立つゲームとして、多くの人々に愛され続けています。

モノポリーおじさんの正体とは?

モノポリーのマスコットである「Mr. Monopoly(ミスター・モノポリー)」は、実在の人物をモデルにしていると言われています。いくつかの説がありますが、その内の1人に、アメリカ合衆国の実業家であるジョン・D・ロックフェラー(John D. Rockefeller)が挙げられています。

ニューヨークにあるロックフェラーセンターが有名ですが、ロックフェラーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、アメリカの石油業界で巨大な財産を築き上げた人物で、当時のアメリカ経済に大きな影響を与えていました。また、ロックフェラーは、「Standard Oil Company(スタンダード・オイル・カンパニー)」を創業し、石油産業のトップ企業となりました。

初めに述べたように、モノポリーの発明者であるエリザベス・マギーは、当時のアメリカ経済に対する批判を込めて、「The Landlord’s Game」を作りました。そういった意味の名残を残すため、皮肉として当時のアメリカ経済界の大物をマスコットキャラクターのモデルとしたのかもしれませんね。

yoshi
同志社大学を卒業後、単身マルタへ渡航。ライブカジノの大手プロバイダーEvolution Gamingでディーラーを経験し、カジノゲームや業界の一部裏側を知る。その後、エストニアを拠点にするカジノオペレーターにてアフリエイトマネージャーを担当し、アフィリエイトの世界に触れ、カジライフの運営担当へと就任。 まだまだ未熟な日本人向けオンラインカジノ業界の発展、正しい遊び方を発信している。