なんでクイーンがチェスで最強なの?

チェスの歴史の概要

チェスは、歴史的に王室や貴族階級と関連付けられることが多く、実際にチェスの起源は6世紀頃にまでさかのぼるとされていて、意外にもインドが発祥と考えられています。当時のチェスは「チャトランガ」と呼ばれ、現代のチェスとはいくつかの違いがありました。チャトランガでは、現代のクイーンに相当する駒は「マントリ」(首相)と呼ばれ、当時は今ほど強力な駒ではありませんでした。

現在の駒(クイーン)へ

チャトランガがペルシャに伝わった際、ゲームは「シャトランジ」という名前で遊ばれるようになりました。この時代のクイーンに相当する駒は「ファルヅィーン」(大臣)と呼ばれ、やはり現代のクイーンほど強力ではありませんでした。

しかし、ここで転機が訪れます。チェスがイスラム世界を経由してヨーロッパに伝わった後、12世紀から15世紀にかけてゲームのルールが大きく変化しました。この時期にクイーンの動きが強化され、現代のクイーンが最も強力な駒となったとされています。同時に駒の名称も変更され、この時期にヨーロッパの王妃を表す「クイーン」となりました。

この変化の背後には、ヨーロッパの社会的・文化的な要因が影響していると考えられています。中世ヨーロッパでは、女性の地位が向上し、王妃や女性貴族が政治的権力を持つようになった時期でもあったのです。このような背景から、チェスの駒も変化し、王妃を象徴するクイーンが最も強力な駒として成立したと考えられます。

実際にクイーンが強力な駒になった理由というのは明確には分かっていないのが現状です。しかしこのように、チェスの歴史とクイーンの役割は、その時代の文化や社会状況と密接に関わっているという考えが最も現実的かつ、理屈にも当てはまっていると考えられるため、この説が有力視されています。

yoshi
同志社大学を卒業後、単身マルタへ渡航。ライブカジノの大手プロバイダーEvolution Gamingでディーラーを経験し、カジノゲームや業界の一部裏側を知る。その後、エストニアを拠点にするカジノオペレーターにてアフリエイトマネージャーを担当し、アフィリエイトの世界に触れ、カジライフの運営担当へと就任。 まだまだ未熟な日本人向けオンラインカジノ業界の発展、正しい遊び方を発信している。