【こいこいの遊び方】
「こいこい」は、花札を使った日本の伝統的なカードゲームの一つで、2人で遊ぶことが一般的です。こいこいは、基本的な花札のルールに加えて、役を作って点数を稼ぐことが目的となります。ですので花札のルールを理解した人にとってはとても簡単なゲームとなります。確認程度に軽くこいこいのルールを見ていきましょう!
- ゲームの準備:花札のデッキをシャッフルし、各プレイヤーに8枚ずつ配ります。残りのカードから、場に4枚カードを表向きに置きます。残ったカードを山札として使います。
- ゲームの進行:プレイヤーは交互に手番を進めます。手札から1枚カードを場に出し、同じ月のカードがあれば獲得します。続いて、山札から1枚引いて場に出し、同じ月のカードがあれば獲得します。獲得できない場合は、カードを場に残します。
- 役の獲得:獲得したカードを使って、さまざまな役を作ります。役ができたら、得点を宣言してその点数を記録します。役の一部として使われるカードは、その役が解消されるまで他の役に使えません。
- こいこい宣言:役を作ったプレイヤーは、その時点で得点を確定させるか、「こいこい」と宣言してゲームを続けるか選べます。こいこいを宣言すると、さらに役を作って得点を増やすチャンスがありますが、相手に役を作られるリスクもあります。
- ゲームの終了:手札がなくなったら、そのラウンドが終了し、得点を確認します。通常、決められたラウンド数(例えば6ラウンドや12ラウンド)をプレイし、合計得点が最も高いプレイヤーが勝者となります。
こいこいでは、様々な役が存在し、それぞれの役には異なる得点が設定されています。役を作ることで得点を稼ぎ、相手よりも多くの得点を獲得することが目的です。
【こいこい 役について】
花札こいこいの役は、特定のカードの組み合わせで成立し、それぞれに得点が設定されています。以下に、主な役とその得点を初心者にも分かるように説明します。
- 一文札(カス):獲得した一文札が10枚以上あると、1点。追加で1枚ごとに1点が加算されます。
- 短冊(たんざく):獲得した短冊が5枚以上あると、1点。追加で1枚ごとに1点が加算されます。
- 月見で一杯:杯が描かれた8月の「月」の札を含むことで成立する役で、5点の得点が得られます。
- 花見で一杯:杯が描かれた4月の「桜」の札を含むことで成立する役で、5点の得点が得られます。
- 赤短(あかたん):3枚の赤い短冊(1月の松、2月の梅、3月の桜)を獲得すると、5点。
- 青短(あおたん):3枚の青い短冊(6月の牡丹、9月の菊、10月の紅葉)を獲得すると、5点。
- 猪鹿蝶(いのしかちょう):2月の短冊(猪)、8月の短冊(鹿)、9月の青短(蝶)の3枚を獲得すると、5点。
- 五光(ごこう):5つの光札(1月の松、3月の桜、5月の菖蒲、6月の牡丹、11月の柳)をすべて獲得すると、15点。
- 四光(しこう):光札のうち4枚を獲得すると、4点。
- 雨四光(あめしこう):光札のうち、6月の牡丹(雨傘をさしている人物が描かれている)を含む4枚を獲得すると、7点。
- 三光:光札のうち3枚を獲得すると、3点。
これらは基本的な役ですが、地域やルールによってはさらに細かい役が存在することもあります。例えば、青短を4枚獲得した場合に追加点があるルールや、光札をすべて獲得した場合の特別な役などがあります。
役を獲得する際に注意する点は、同じカードを複数の役に使うことはできません。例えば、赤短の役が成立している場合、その3枚の赤い短冊を短冊の役に使うことはできません。このように、役を組み合わせる際には注意が必要です。
役を効率よく獲得するためのポイントをいくつかご紹介します。
- 優先順位を決める: ゲームの初めから、どの役を狙うか優先順位を決めましょう。高得点の役を狙っても、そのカードがすでに相手に獲得されている場合は無駄な努力となります。状況に応じて狙う役を変える柔軟さが重要です。
- 相手の獲得カードを観察する: 相手がどのカードを獲得しているかを観察し、役を妨害するカードを獲得したり、相手が狙っていそうなカードを手札に残しておいたりすることで、相手の戦術を崩すことができます。
- 確実に役を作る: 確実に役が成立するカードを狙って獲得し、得点を着実に伸ばしましょう。例えば、短冊や一文札は比較的獲得しやすいカードなので、まずは確実に得点につながるカードを集めることが大切です。
- リスクを冒して高得点を狙う: ゲームの状況や相手の戦術によっては、リスクを冒して高得点の役を狙うことも有効です。ただし、リスクを冒しすぎると逆に失点の原因となることもあるため、バランスを考慮してプレイしましょう。
花札こいこいは、役の組み合わせや状況判断が重要となります。カードで役を作るという点ではポーカーと少し似ていると感じる人も少なくないかもしれませんね!