ことしの春の叙勲の受章者が29日に発表され、将棋界から勝浦修九段が、また将棋関連の受章者として将棋駒の彫師である国井孝さんが受章者として選ばれた。
勝浦修九段には旭日双光章が、また国井孝さんには瑞宝単光章が授与される。今回の勝浦修九段の授与で、将棋界からの受勲者は28人目となる。
勝浦修九段は1946年生まれで北海道出身のプロ棋士。師匠には(故)渡辺東一名誉九段を持ち、自身の将棋スタイルは「カミソリ流」で知られるように切れ味の鋭さが持ち味となっている。
一方で、彫師の国井孝さんは日本の将棋駒の名産地である山形県天童市で70年以上の歴を持つベテランの職人。数少ない「すかし彫り」の技術を持つ、一流の彫師だ。
一時と比べ、競技人口が減少傾向にある将棋界だが、日本を代表するボードゲームで、今回のニュースは業界にとってとても嬉しいニュースとなった。