囲碁で1番長い歴史を持つ「本因坊戦」が79期となる来期から大幅にその規模を縮小することが開催者である毎日新聞、日本棋院、関西棋院によって発表された。
主に大きな変更となる点を下にまとめてみた。
・挑戦者とタイトル保持者が対局を行う「挑戦手合い」が1局2日制7番勝負だったのに対し、1日制5番勝負となる。
・挑戦者を選ぶための挑戦者決定戦がこれまで総当たり戦だったのに対し、初回からトーナメント戦に変更。
・優勝賞金がこれまで2800万円だったのに対し、約7割減額の850万円となる。
ここで分かるように優勝賞金の減額が大きく、これによって本タイトルの他タイトルとの序列が代わり、3番目だったのに対し、5番目となる。社会的意義や資金面などの理由から縮小という形で、とにかくタイトルを存続させる方法を探した末の決断だったという。
囲碁には将棋の藤井聡太竜王と同年代の新鋭棋士たちが登場してきているだけに、今後の再興を願うばかりだ。