囲碁は、古くから日本や中国、韓国などで親しまれているボードゲームでマインドスポーツ(知的スポーツ)の1つでもあります。囲碁のプロ棋士は、その技量や知識を駆使し、厳しい競争を勝ち抜いた選ばれた者たちです。今回は、囲碁のプロ棋士の年収についてご紹介していきたいと思います。
普段から囲碁を嗜んでいる人でもない限り、あまり触れることもなければ特にニュースで気にすることもない囲碁ですが、意外なプロ棋士の年収の実態が分かるかもしれませんよ!
ズバリ囲碁棋士の年収は?
初めに囲碁のプロ棋士の年収ですが、大方が400万~1000万程だと思われます。
というのは囲碁のプロ棋士も自身の成績で大きく年収が変わることから一概にこれだけとは言いにくいのが実情です。ですが、多くの棋士が登録している日本棋院では、毎年賞金ランキングを発表しているため、トップ棋士がどれだけの賞金を稼いでいるのか知ることはできます。
ちなみに2022年の賞金ランキングでは井山裕太王座が約9150万円と、ほぼ1億円近い賞金を稼いでいることが分かります。これはどのスポーツやゲーム(将棋、麻雀など)でも同じですが、やはりトップのプレイヤーは大きく稼ぐことができるということですね。
また囲碁には各タイトル戦の賞金が公開されており、1番賞金が高いタイトル戦だと棋聖戦で優勝賞金が4300万円となっています。
こういったタイトル戦で勝つことが、多くの囲碁のプロ棋士にとっての収入源となる、、、、ということが理想です。
それでは次にプロ棋士たちが、対局以外でどのように稼いでいるのか見ていきましょう!
プロ棋士たちの主な収入源とは?
賞金ランキングなどで見ることができるのは、棋士たちの収入源の一部に過ぎません。特にトッププレイヤーでもない限り、賞金だけでは生活が苦しくなることも考えられます。ここではそんなプロ棋士たちのリアルな側面を見ていきます。
主に囲碁プロ棋士の年収は、主に以下の要素で構成されています。
a) 棋戦での賞金: 先ほど紹介したように、トップレベルの棋士であれば囲碁の大会で上位入賞することで得られる賞金は、年収の大部分を占めます。
b) 対局料: プロ棋士同士の公式戦である対局に出場することで得られる出場料です。対局料は、棋士のランクや棋戦の規模によって異なります。
c) 基本給: これは棋士の賞金ランキング等に応じて毎月支払われるお金になります。詳細は公表されていませんが、これももちろん無視できない収入源となります。
d) 指導料: プロ棋士は、アマチュア囲碁愛好家や後進の育成のために指導を行うことがあります。その際に得られる指導料も、年収の一部になります。
e) 広告収入やスポンサー収入: 人気棋士やトップ棋士は、テレビ出演やCM、書籍の執筆などで広告収入を得ることがあります。また、企業や個人からのスポンサーシップを受けることで、さららなる収入を得ることができます。
以上が大方の囲碁プロ棋士の収入源となります。こちらのYoutubeでは現役のプロ棋士が自身の年収について話しているので、是非参考に見てみてください。
海外での活躍も無視できない?
囲碁は日本だけでなく、中国や韓国でも盛んにプレイされています。むしろ韓国や中国の方が人気と言っても過言ではないかもしれません。カジライフでは韓国が囲碁界では強豪国であることを紹介していますが、やはり人気が高く市場が賑わっている方が、年収といった面でもより高くことはまちがいありません。実際に韓国や中国では日本よりも高額な年収を得ている棋士が多いと言われています。
ほんの一例ですが、韓国の農心杯では5億ウォンの賞金が用意されており、およそ日本円で5000万円ほどの賞金がでていることになります。日本で1番高い棋聖戦での賞金よりも高いため、日本のトップ棋士たちはチャンスがあればこういった国際棋戦に出場し、そこで勝つことでより多くの賞金を得ることができます。
まとめ
一時の囲碁の人気は今では過ぎてしまったものとなり、また2023年に発表された本因坊戦の2024年よりの大幅縮小など、あまり注目されなくなった囲碁ですが、意外にもトップ棋士には夢あり、希望ありの輝かしいキャリアとなっています。
今回で少しでも囲碁に興味を持ったという人は是非オンラインで遊んでみるなど、囲碁に少しでも触れてみる機会にしてみてください!歴史の長い囲碁ならではの魅力を知るきっかけにもなるでしょう!